ピルゼン
銀座の交詢社ビルの1階にあったピルゼン。もう少しで閉店してから1年経つ。いかにもビヤホールといったたたずまいが大好きだったし、出てくる料理もビールもワインも大好きだった。サラミって固いと思っていたのにここのサラミを食べて以来サラミ好きに。でも、なんといっても、いつ行っても注文する一番のお気に入りはウラル風ピロシキ。薄いクレープ地に包まれたピロシキで、揚げたての熱々が3つお皿に載ってくる。キャベツも乗ってくるけど、別にキャベツ一皿頼んだりもしてた。だって、美味しいんだもん。ここで飲むビールは美味しすぎて飲み過ぎそうなので、チェコのワインをもっぱら飲んでた。赤も白も美味。ぼってりとした木の取っ手をぐいと肩で押しながら入る重い扉。裏側からも入ることが出来るけど、真ん中の通路で待たされたりした。古いビルらしくその奥にあるトイレは古かったけど、お店の中はそんなことみじんも感じさせず、居心地の良い空間だった。ピラフも好きで、会社の帰りに映画を見る前に軽くご飯食べに寄ったりもしてた。6時前だとお店もまだがら空きでそんなお客でも、丁寧に応対してくれるお店の人が感じよかった。レバー煮も好きだったなぁ。ジャガイモ系も3種類くらいあって、ジャーマンポテトなんか絶対バターで揚げてるよぉと絶賛する美味しさ!交詢社ビルが壊されるという話を聞いてから、どこかへ移転するか新しく建て変わるビルに入ってくれるかともかくピルゼンが無くなりませんようにと願っていたのもかなわず、建物と共にさようならしてしまった。どうもありがとう、ピルゼン!
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